必要な遮音性能・性能保証
建物の周辺環境、演奏する楽器、演奏時間、音を出す時間帯などによって必要な遮音性能を想定します。
気兼ねなく音楽をするために必要十分な性能が求められますが、逆に過剰な防音工事は避けるべきです。
△ 過剰な工事
▲ クレームになる可能性がある
✕ クレームになるリスクが高い
ー 工事の設定なし
- 工事完了後に遮音測定を行い、各所の遮音性能を確認します(
マンションでの測定はオプションになります) - 全ての工事に関して遮音性能の保証をします
マンションリフォーム防音室
最も事例が多く、またきちんとした防音工事が求められるのがマンションリフォーム防音室です。
近隣住戸に壁(床)一枚で接しているため、高い遮音性能が求められます。
マンションリフォーム防音室
5つのチェックポイント
- 築年数やマンションの構造を確認し、近隣住戸の間取りも考慮して
どの部屋を防音室にするか決める - 楽器の搬入経路を
事前に確認しておく (特にピアノ) - 演奏する楽器によって
防音構造を検討する
(ドラム、エレキギターなどは演奏不可) - マンション管理組合への提出書類等、工事前に必要な手続きを確認
しておく - 防音工事後でも深夜帯の大音量での演奏は控える
戸建て住宅リフォーム防音室
現在お住いの戸建て住宅、または住宅を購入してその一室を防音室にリフォームする工事です。
敷地条件にもよりますが、住戸間の距離があるため遮音性能はそこまで高くなくても楽器の演奏が可能です。
ただし構造に関する検討が必要なため、木造住宅に関する専門的な知識が必要になります。
戸建て住宅リフォーム防音室
5つのチェックポイント
- 設計図から
工事に適した部屋を見極める
(2階につくる場合、構造的に難しいケースもあります) - 築年数が古い場合は、サッシ交換や構造補強が必要な場合があり、
現地調査や設計図面により
詳細な調査が必要 - 間取りの変更を伴う場合は、構造設計の視点から可・不可を判断する
- 楽器の搬入経路を確認しておく
(グランドピアノ、アップライトピアノetc) - 同一住戸内への音のケアを配慮する (対リビング、対寝室など)
コラボレーション防音室
戸建住宅の新築建築中、もしくはマンションスケルトンリフォームなどの大規模リフォームと同時に工事を行う防音工事です。
工事費用を抑えられ、よりよいプランニングができるなどメリットが大きいです。
建物の工事期間中に防音工事が入れない場合も、事前に住宅会社やリフォーム会社と打ち合わせをしておくことで同様のメリットが得られます。
コラボレーション防音室
5つのチェックポイント
- ハウスメーカー、工務店に事前に
防音室をつくる旨を伝えておく - 設計の初期段階で
間取り、天井高さ、開口部など防音室に関する計画のすり合わせを行う - 工事期間中に防音工事が入れるか否かを確認する
- 工事範囲を明確にする
(内装工事をどちらでやるかなど) - 工事に入るタイミングを住宅会社やリフォーム会社と相談して決める
標準価格表(税別)
6帖 | 10帖 | 14帖 | 18帖 | 性能保証 | |
マンションリフォーム | 250万円~ | 310万円~ | 420万円~ | 480万円~ | D-65~ |
マンションコラボレーション | 200万円~ | 230万円~ | 330万円~ | 380万円~ | D-65~ |
戸建てリフォーム | 240万円~ | 300万円~ | 390万円~ | 450万円~ | D-50~ |
戸建てコラボレーション | 190万円~ | 220万円~ | 300万円~ | 350万円~ | D-50~ |
- 2006年9月以前に建てた建物のリフォームの場合、アスベスト事前調査費として
+10万円程度かかります - マンションでの遮音測定はオプション
(+10万円)になります - 18帖を超える場合はホール仕様になるため価格はご相談ください